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施設最後の日・・・退園式では「思い出のアルバム」を唄うのが恒例となっています。6年半の間、何度この歌を唄って退園者を送り出したことを思うと見当もつきません。自分より後に入った人がどんどん出ていく姿を見て「いつになったら自分は出られるのだろう」と何度考えたことか・・・
気づいたときには、自分より古い人はたったの2人しかいませんでした。入園したときは60人近くいたのに、たった2人です。しかも、後から入って先に出た人も大勢います。実際には100人以上の人が自分より先に出たのではないでしょうか?やっと自分の番が来ました。やっと家に帰れるのです。でも、うれしさはありませんでした。残っていたのは親元に帰れると言う安堵感だけでした。
♪今日は退園おめでとう!
思い出のアルバムで最後に唄う箇所です。今までは他の人に向けた言葉だったのに、今度は自分に向けてみんながかけてくれたのです。
実家に帰る車の中。今まで、この道を何度往復したことでしょうか?実家に戻るときはうれしさが、施設に戻るときは何とも切ない悲しさがありました。施設に帰るのが嫌で、「ひょっとしたら発作を起こせば戻らなくても済むのではないか?」と考えて「こんな時発作が起きれば良いのに」などと考えたこともありました。
でも、もう戻らなくても良いのです。いや、二度と戻りたくないと言った方が良いかもしれません。こうして、みずほの施設時代は幕を閉じたのです。 |