■ぜんそく患者のプロ!?(2005.03.06)

「私が喘息治療のプロなら、佐藤さんは患者のプロだね!」
ぜんそく治療では有名な某病院の先生と地方で講演させていただいたときに
言われた言葉です。

自分はまだまだ勉強が足りないので、「とてもとてもまだまだ(笑)」と返してしまいましたが、先生方から見れば、友の会(日本アレルギー友の会)のスタッフはプロ集団に見えるようです。

確かに友の会のスタッフは「患者のための患者」を目指してぜんそく担当もアトピー担当もものすごい勉強をしています。特にアトピー担当のE姉は趣味が専門書読みなくらいで休日になると大型書店の医学書コーナーに出没する話はスタッフの間では有名な話です。その他のスタッフも一般向けのぜんそく本以外にも、医療業界の専門書を読んだり、製薬会社からも有用な情報を仕入れたりして、それを会報や講演会などを通して、あくまでも「患者の視線で」患者や医療従事者、マスコミに提供しています。

しかしながら、本来患者が知らないはずの話などもスタッフは知ることになるわけで、時には激しく憤ることがあることもあります。

例えば、数年前の話ですが、「医療訴訟を起こしたい」と相談に見えた、亡くなった患者のお母様が友の会に来訪されたことがありました。話によると一人暮らしの30歳代の息子(男性)さんが、ある日β2刺激剤の吸入器(MDI)を握り締めたまま自宅で冷たくなっていたとのこと。更に話を聞くと、通っていたクリニックでは吸入ステロイドなどの処方は一切なく、ただ漫然とβ2のMDIだけを処方されていたとの事でした。自分たちはその話を聞いたときに、「またかー」と居合わせた全員がため息をついたものです。実はこういった話は珍しいことではありません。

「漫然とβ2のMDIだけを処方・・・」問題なのはこれです。僕が小さかった頃は確かにこのようなことをやっていましたが、今は治療法が180度変わっています。「苦しくなったら吸入してください」と言うだけの治療(対症療法)は、既に過去の話となっているのです。今は「苦しくなる前に抑える(予防する)」(コントロール)が主流になっているのです。

前出の患者も友の会にもう少し早く相談に見えれば、無残にもぜんそくで尊い生命を落とすことはなかったかもしれません。それを思うと残念で仕方ありません。しかし、このような方は他にもたくさんいると友の会では見ています。尊い命を落とす前に何とかしてあげたいと、スタッフはいつも思っているのです。

 
       
 

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